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特集 レーザー医学の最前線――知られざる現状とその新展開
レーザー医療の安全対策
-――日本レーザー医学会安全教育委員会の取組を中心として
The basics of laser medicine and safety
――The history of the Safety Education Committee
中島 章夫
1
Akio NAKAJIMA
1
1杏林大学保健学部臨床工学科
キーワード:
日本レーザー医学会安全教育委員会
,
安全教育講習会
,
レーザー医療の基礎と安全
,
ワークショップ(WS)
Keyword:
日本レーザー医学会安全教育委員会
,
安全教育講習会
,
レーザー医療の基礎と安全
,
ワークショップ(WS)
pp.656-664
発行日 2025年5月24日
Published Date 2025/5/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu293080656
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日本レーザー医学会(以下,本学会)の安全教育委員会では,レーザー医療の安全向上に取り組み,年3回の安全教育講習会を開催している.また,レーザー装置の製造販売業者を対象とした安全講習会を支援し,レーザー専門医・専門技師資格取得のための試験作成も担当している.2005年の制度開始以来,2024年11月末時点でレーザー専門医は246名に達した.しかし,レーザーを扱う医療従事者全体の一部しか講習を受講しておらず,安全教育の普及が課題となっている.第44回日本レーザー医学会総会(2023年11月)では,医師の指導なしに看護師が院内教育システムを構築している事例が報告され,美容医療の安全性向上のための検討が必要と指摘された.本稿では,本学会安全教育委員会の活動やレーザー専門医試験制度の概要,改訂された『レーザー医療の基礎と安全改訂第2版』の内容を紹介し,医療事故報告をもとにレーザー治療の課題を提起する.また,安全確保には産官学の連携が不可欠であり,今後のレーザー医療の安全対策について私見を踏まえて概説する.

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