これすぽんでんす
滝脇弘嗣先生の御意見に応えて
東 久志夫
1
1大阪赤十字病院皮膚科形成外科
pp.865
発行日 1992年9月1日
Published Date 1992/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412900729
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極めて理論的な御指摘ありがとうございました.メラニンが真皮表在部にあれば,黄色っぽくみえ,深くなるほど青くみえるようになるのは,Leverの成書でも“Tyndall現象”などと記載説明しており,自明のことと思われます.
しかし,私が本論文で申し上げたかったことは,従来,メラニンが真皮浅層にあれば褐色ないし黄色くみえ深くなるほど青くなるというのが,何となく既成観念のようになっている点を,青く見える母斑でもその色調のもとであるメラニンは真皮の意外に浅い層にあるという所見を述べさせていただいたわけで,その点,表現がかなり独善的な部分もあるやもしれません.
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