Japanese
English
紹介
Puerto Rican SyndromeとEspiritismo—植民地と攻撃性の問題から
Puerto Rican Syndrome and Espiritismo: Considering the problem of colonized country and aggression
角川 雅樹
1
Masaki Tsunokawa
1
1東海大学保健管理センター
1Department of Student Health Care, Tokai University
pp.773-780
発行日 1989年7月15日
Published Date 1989/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405204745
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.はじめに
文化が精神病理のあり方に影響を与えることはよく知られており,特定の文化に固有の症状は,“Culture-bound Syndrome”と呼ばれる。なかでも,中国の“Koro”やマレーの“Amok”,あるいは,アイヌの「イム」などは有名である。
筆者はラテンアメリカの文化と,そこにおける種々の精神病理に関心を持つ一人であるが,今回,日本ではあまり知られていない,Puerto Rican Syndrome(プエルトリコ症候群)の紹介と合わせて,「植民地と攻撃性」の問題について考えてみることにしたい。
Copyright © 1989, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.