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第5土曜特集 細胞外小胞・エクソソームの医療応用の未来
細胞外小胞を用いた創薬開発
デザイナーEVを活用したEVの理解と発展的利用
Use of designer extracellular vesicles for their understanding and future applications
小嶋 良輔
1
Ryosuke KOJIMA
1
1東京大学大学院医学系研究科 医用生体工学講座 生体情報学分野
キーワード:
細胞外小胞(EV)
,
デザイナーEV
,
分子送達
,
合成生物学
,
バーコード
Keyword:
細胞外小胞(EV)
,
デザイナーEV
,
分子送達
,
合成生物学
,
バーコード
pp.821-826
発行日 2024年11月30日
Published Date 2024/11/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291090821
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細胞外小胞(EV)は細胞間コミュニケーションを媒介する重要な因子であるが,その高い生体適合性から,機能性分子のデリバリーシステムの基盤モダリティとしても注目を集めている.さらに,EV産生細胞を改変することで機能を人為的に付与した “デザイナーEV” を創製することが可能であり,将来的にさまざまな疾患の治療に応用されることが期待される.また,デザイナーEVを作製して,その機能を計測することで,いまだ不明な点が多いEVのバイオロジーの理解を深めるような合成生物学的研究も,近年,例が増えてきている.本稿では,EV内に特定の積み荷分子(カーゴ)を封入する技術を起点として,EVの発展的利用や理解を可能とする最近の技術について紹介するとともに,将来的なデザイナーEVの応用の課題についても議論する.
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