Japanese
English
研究報告
頭頸部がんとなった2型糖尿病患者におけるがん治療の経験
Experience of Cancer Treatment in Type 2 Diabetes Patients with Head and Neck Cancer
中川 さとの
1
,
稲垣 美智子
2
,
多崎 恵子
2
Satono Nakagawa
1
,
Michiko Inagaki
2
,
Keiko Tasaki
2
1京都大学医学部附属病院
2金沢大学医薬保健研究域保健学系
1Kyoto University Hospital
2Faculty of Health Sciences, Institute of Medical, Pharmaceutical and Health Sciences, Kanazawa University
キーワード:
2型糖尿病
,
頭頸部がん
,
がん治療
,
食事
,
自己管理
Keyword:
2型糖尿病
,
頭頸部がん
,
がん治療
,
食事
,
自己管理
pp.155-162
発行日 2019年9月30日
Published Date 2019/9/30
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
本研究は,頭頸部がんとなった2型糖尿病患者におけるがん治療の経験から変化する身体や心理状態を明らかにすることを目的とした.2型糖尿病を持ちながら頭頸部がん治療を受けた頭頸部外科病棟に入院中の患者8名に参加観察及び半構造的面接を実施し,分析はエスノグラフィーの手法を用いた質的記述的研究を行った.
その結果,8つのテーマが抽出された.それらを統括して大テーマ【患者はがん治療中も糖尿病患者であり続けた】が導き出された.
以上の結果より,頭頸部がん治療中は糖尿病に影響が出ることに不安を感じていた.しかし入院前の自己管理できた経験から戻らない身体を受け入れ,今の自分にできる糖尿病治療が経口摂取を行うことと捉え,がん治療に取り組んでいた.
Copyright © 2019, Japan Academy of Diabetes Education and Nursing. All rights reserved.