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第1土曜特集 腸内フローラの研究進展と臨床応用
治療への応用
生活習慣病と腸内細菌
-――予防と治療の展望
Lifestyle-related diseases and gut microbiota
――Prospects for prevention and treatment
内藤 裕二
1
,
髙木 智久
2,3
Yuji NAITO
1
,
Tomohisa TAKAGI
2,3
1京都府立医科大学大学院医学研究科生体免疫栄養学
2同消化器内科学
3同医療フロンティア展開学
キーワード:
生活習慣病
,
腸内細菌叢
,
フレイル
,
胆汁酸(BA)
Keyword:
生活習慣病
,
腸内細菌叢
,
フレイル
,
胆汁酸(BA)
pp.405-411
発行日 2024年11月2日
Published Date 2024/11/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291050405
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日本人の腸内細菌叢は特徴的であり,筆者らは,性差の存在,高血圧症,高脂血症,2型糖尿病などの生活習慣病における共通な変化を明らかにした.京丹後長寿研究に参加した地域在住高齢者を対象にした解析では,非フレイル群に比較してフレイル群で摂取が有意に少ない栄養素として植物性たんぱく質,食物繊維が,食品群として大豆,大豆製品が抽出された.食・栄養素と腸内細菌叢との相関に関するクラスター解析からは,Eubacterium eligens,Christensenellaceae R-7,UCG-002などが抽出された.運動における生活習慣病予防では,腸内細菌叢とその代謝物である胆汁酸(BA)の関わりが示唆された.
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