特集 消化管治療薬 外来での使いどころ
領域別消化管治療薬の使い方
《下部消化管領域》
プロバイオティクス
髙木 智久
1
,
内山 和彦
1
,
内藤 裕二
1
Tomohisa TAKAGI
1
,
Kazuhiko UCHIYAMA
1
,
Yuji NAITO
1
1京都府立医科大学消化器内科
キーワード:
腸内細菌叢
,
整腸剤
,
過敏性腸症候群
,
炎症性腸疾患
,
H. pylori除菌治療
Keyword:
腸内細菌叢
,
整腸剤
,
過敏性腸症候群
,
炎症性腸疾患
,
H. pylori除菌治療
pp.277-280
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_277
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Summary
▪腸内細菌叢解析の進歩に伴い,過敏性腸症候群(IBS)や炎症性腸疾患(IBD)などの消化器疾患のみならず,多くの疾患で腸内細菌叢に異常が認められることが明らかとなっている.
▪乱れた腸内細菌叢の改善にプロバイオティクスが有用である可能性があり,臨床現場で広く汎用されている.
▪臨床現場で用いられているプロバイオティクスには,種々の生菌製剤があり,副作用が少なく安全な整腸剤として,下痢症状,IBS,IBD,Helicobacter pylori除菌治療などに用いられている.
▪プロバイオティクス有効性の検証に関して,ヒト臨床試験を通じてより良質なエビデンスの構築が求められる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018