Japanese
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特集 生体信号を活用した医療AIの臨床応用に向けて
筋の健康を光でみる
-――理学療法効果の定量評価への挑戦
Optical imaging of muscle health
――Quantitative evaluation of physical therapy effect
小野 弓絵
1
,
中林 実輝絵
2
,
松田 康宏
3
Yumie ONO
1
,
Mikie NAKABAYASHI
2
,
Yasuhiro MATSUDA
3
1明治大学理工学部
2同大学院理工学研究科
3日本体育大学保健医療学部
キーワード:
拡散相関分光法(DCS)
,
手技療法
,
筋電気刺激
Keyword:
拡散相関分光法(DCS)
,
手技療法
,
筋電気刺激
pp.266-269
発行日 2024年10月26日
Published Date 2024/10/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu291040266
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徒手的な施術や電気刺激に代表される理学療法は,組織血流の改善,疼痛緩和,運動機能の回復を目的として日常的に用いられている.これらの治療法は広く一般に認識されているにもかかわらず,その血流改善効果をベッドサイドで定量的に評価する手段の不足が,治療機序の解明や局所循環動態の診断,およびエビデンスに基づいた治療戦略の構築を妨げている.本稿では,体表面に光センサを装着するだけで生体深部組織の血流情報を検出する拡散相関分光法(DCS)の原理とその応用,特に手技療法や筋電気刺激による末梢筋血流の可視化について紹介し,末梢循環動態の情報をバイオマーカーとする医療AIへの応用可能性について述べる.
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