Japanese
English
特集 筋疾患の基礎
筋生検―光顕および電顕所見
Histological Examination of the Muscle Biopsy Specimens.
三杉 信子
1
Nobuko Misugi
1
1横浜市立大学整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Yokohama City University, School of Medicine.
キーワード:
筋生検
,
光顕
,
電顕所見
Keyword:
筋生検
,
光顕
,
電顕所見
pp.443-449
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104556
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はじめに
筋神経疾患に関する研究は1960年代になってから新たに注目され,組織化学と電子顕微鏡の応用によって非常に多くの新知見が報告されるようになった.従来のフォルマリン固定によるパラフィン包埋標本では得られなかった組織所見が,凍結切片による種々の染色や,組織化学的方法によって鮮明に見分けられるようになった.透過電子顕微鏡による微細構造の検索だけでなく走査電子顕微鏡や freeze fracture法,高圧電子顕微鏡などによる三次元的な検索方法によって多角的に研究が進められ,その結果が臨床に応用され診断の重要な手がかりとなってきている.ここでは日常検査室で行われる筋病理組織標本の作製の簡単な解説と光顕,電顕によってどのような所見が得られるかについて述べてみたい.
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