Journal of Clinical and Experimental Medicine Volume 291, Issue 3 （October 2024）

医学のあゆみ 291巻3号（2024年10月発行）

FORUM 数理で理解する発がん・第16回

モランモデル中林潤 ¹ ¹東京科学大学リベラルアーツ研究教育院 pp.237-240

発行日 2024年10月19日 Published Date 2024/10/19

DOI https://doi.org/10.32118/ayu291030237

PDF(390KB)

Point

●ライト・フィッシャーモデルは世代が重ならない生物を想定したモデルなので，細胞の集団にそのまま適応できない点がある．

●一方，モランモデルは実際の細胞の振る舞いに近い確率過程のモデルである．

●モランモデルの考え方を導入すると，ライト・フィッシャーモデルと同様に，集団中に出現した突然変異が偶然の作用によって固定することを説明できる．

基本情報

電子版ISSN 印刷版ISSN 0039-2359 医歯薬出版

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