FORUM 数理で理解する発がん・第13回
分子進化の中立説
中林 潤
1
1東京医科歯科大学 教養部 数学分野
pp.269-272
発行日 2024年7月20日
Published Date 2024/7/20
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290030269
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Point
●ダーウィンが唱えた自然選択説は進化のメカニズムをうまく説明できたため人々に受け入れられ,生物が進化するということがコンセンサスとなった.
●しかし,遺伝子の実体がDNAの二重らせんであることが明らかとなり,分子のレベルで進化が語られるようになると,自然選択説だけで進化のメカニズムを説明することが困難になってきた.自然選択説に反する事実が明らかとなってきたのである.
●これらの現象を説明する新しい理論が分子進化の中立説である.今回は分子進化の中立説について説明する.
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