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第5土曜特集 内分泌疾患の温故知新――日本内分泌学会創設100周年を目前にして
視床下部・下垂体
下垂体腺腫/下垂体神経内分泌腫瘍(PitNET)の病理診断,今昔
Pathological diagnosis of pituitary adenoma/pituitary neuroendocrine tumors(PitNET), then and now
井下 尚子
1
,
田邉 宜昭
1
,
春日 英里
1
Naoko INOSHITA
1
,
Noriaki TANABE
1
,
Eri KASUGA
1
1森山記念病院病理診断科
キーワード:
下垂体腺腫(pituitary adenoma)
,
下垂体神経内分泌腫瘍(PitNET)
,
病理診断
Keyword:
下垂体腺腫(pituitary adenoma)
,
下垂体神経内分泌腫瘍(PitNET)
,
病理診断
pp.645-648
発行日 2024年8月31日
Published Date 2024/8/31
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290090645
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下垂体神経内分泌腫瘍に対するWHO分類は1980年にはじまった.第1版では簡単な病理学的特徴を記したものであったが,第2版から免疫染色や電子顕微鏡を用いた超微構造も記された.2017年の第4版では,「電顕は病理診断に必ずしも必要でない」と書かれた.2022年の第5版で,下垂体腺腫(pituitary adenoma)はPitNETと名称が変更された.免疫染色で確認する発現タンパクは産生ホルモンからはじまり,転写因子へと重視される項目が変化し,遺伝子,分子病理学的検討も必要となりつつあるが,未来への貢献を考えると,真に必要な病理学的検索項目を絞り,世界中どこの病理診断科でも実施可能な病理分類を確立する必要があろう.
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