Japanese
English
特集 Functioning adenoma
下垂体腺腫の内分泌診断
Endocrine diagnosis of pituitary adenomas.
中井 義勝
1
,
隠岐 尚吾
1
,
中尾 一和
1
,
深田 順一
1
,
木下 富美子
1
,
田中 一成
1
,
塚田 俊彦
1
,
井村 裕夫
1
Yoshikatsu Nakai
1
,
Shogo Oki
1
,
Kazumasa Nakao
1
,
Junichi Fukada
1
,
Fumiko Kinoshita
1
,
Kazunari Tanaka
1
,
Toshihiko Tsukada
1
,
Hiroo Imura
1
1京都大学医学部・第2内科
1Department of 2nd Internal Medicine, Faculty of Medicine, Kyoto University
pp.431-440
発行日 1981年5月1日
Published Date 1981/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406204753
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1.はじめに
最近,下垂体腫瘍の外科的治療が飛躍的に進歩し,腫瘍を正常下垂体と区別して摘出することが可能となり,とくにmicroadenomaの時期に摘出すると手術成績がきわめてよいことが明らかとなつてきた。したがつて下垂体腫瘍の早期発見,早期治療は臨床家に課せられた重要な課題となつてきた1)。
一方,近年生化学的測定法の進歩はめざましく,とくにradioimmunoassay (RIA)の導入は多くの物質の微量測定を可能にし,ヒト下垂体ホルモンも,その存在が知られているもののほとんどすべてが現在測定可能である。さらに視床下部ホルモンである甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン(TRH),性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)およびソマトスタチンが同定され,臨床に導入されたことによつて,下垂体機能検査がめざましく進歩した1)。
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