FORUM 書評
『患者さんと家族のための乳房再建ガイドブック』(日本形成外科学会編)
戸井 雅和
1,2,3
1日本乳癌学会理事長
2がん・感染症センター都立駒込病院院長
3京都大学名誉教授
pp.618-618
発行日 2024年8月24日
Published Date 2024/8/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu290080618
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乳癌診療では,手術療法,放射線療法,薬物療法と,まずは命を救う・生存率を上げることが最重要視されるが,同時に,クオリティオブライフ(QOL)を下げない,治療による身体的・精神的なダメージを最小化し,整容性やアピアランスケアも十二分に考慮することが大切である.しかしながら,病気の進展により,あるいはリスク低減の観点から,乳房をすべて切除する術式を選択せざるをえないこともある.乳房全切除を行う際には,同時に乳房再建術について説明を行うことや,さまざまな再建の方策について紹介することを世界的な診療ガイドラインの多くが求めている.
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