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第5土曜特集 血管・リンパ管研究の最前線と治療への展開
血管疾患と血管を標的とした治療法
虚血肢治療用血管再生遺伝子治療製剤の開発
Development of a vascular regenerative gene therapy product for the treatment of ischaemic limbs
森下 竜一
1
Ryuichi MORISHITA
1
1大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学
キーワード:
遺伝子治療(gene therapy)
,
血管新生(angiogenesis)
,
肝細胞増殖因子(HGF)
,
末梢動脈疾患(PAD)
,
プラスミドDNA
Keyword:
遺伝子治療(gene therapy)
,
血管新生(angiogenesis)
,
肝細胞増殖因子(HGF)
,
末梢動脈疾患(PAD)
,
プラスミドDNA
pp.1145-1150
発行日 2024年6月29日
Published Date 2024/6/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289131145
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難治性疾患,特に遺伝子異常による先天性疾患や悪性度の高いがん治療に対して遺伝子治療が開発されてきた.長く実用化に疑問が呈されてきたが,2015年以降,遺伝病やがんに対して多くの遺伝子治療薬が医薬品として上市に至った.筆者らが開発を進めてきた肝細胞増殖因子(HGF)遺伝子治療は,2019年3月にわが国初の遺伝子治療製品コラテジェン®(以下,コラテジェン)として,重症虚血肢の潰瘍改善を対象とし,条件及び期限付承認を取得し,2019年9月10日より田辺三菱製薬より発売されている.本稿では,HGF遺伝子治療薬コラテジェンの実用化に関して解説する.
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