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第1土曜特集 リンパ腫――病態研究と診療の最新知見
臨床の話題
リンパ腫治療における医療技術評価(HTA)
Health technology assessment in the treatment of malignant lymphoma
藤 重夫
1
Shigeo FUJI
1
1大阪国際がんセンター血液内科
キーワード:
費用対効果
,
医療技術評価(HTA)
,
増分費用効果比(ICER)
,
質調整生存年(QALY)
Keyword:
費用対効果
,
医療技術評価(HTA)
,
増分費用効果比(ICER)
,
質調整生存年(QALY)
pp.721-723
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.32118/ayu289090721
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わが国では,少子高齢化の流れで人口が減少していくなかでも国民医療費の漸増が続いている.最近は非常に高額な新薬が登場し,その医療費への影響が危惧されるようになっている.その流れで近年は費用対効果という考え方がわが国においても広まってきている.費用対効果というと高額な薬剤へのアクセスが障害される可能性を危惧する意見も聞かれるが,基本的には費用対効果が優れていれば薬価が高額でも保険適用となることには変わりない.逆に高額であるのに臨床上効果が乏しいような費用対効果が劣る問題のある薬剤への対応を客観的に行うための指標といえる.本稿では費用対効果の概説と,特に悪性リンパ腫治療で重要と考えられている費用対効果の論文について紹介する.
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