焦点 看護学におけるTranslational Research─振動による褥瘡の治療促進をめざした機器開発・検証のプロセス
【人材育成:臨床─教育プログラム開発・検証】
重度褥瘡ケアにおける高度創傷管理技術教育のプログラム開発とその評価
貝谷 敏子
1
,
真田 弘美
1
,
須釜 淳子
2,3
,
宮地 良樹
4
,
館 正弘
5
,
長瀬 敬
6
,
松山 裕
7
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野博士課程
2金沢大学医薬保健研究域保健学系臨床実践看護学講座
3東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻アドバンストスキンケア(ミスパリ)寄附講座
4京都大学大学院医学系研究科皮膚生命科学講座
5東北大学大学院医学系研究科外科病態学講座形成外科学分野
6東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学/創傷看護学分野
7東京大学大学院医学系研究科生物統計学
キーワード:
人材育成
,
教育
,
高度創傷管理技術
,
医行為
,
費用対効果
Keyword:
人材育成
,
教育
,
高度創傷管理技術
,
医行為
,
費用対効果
pp.479-487
発行日 2010年10月15日
Published Date 2010/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100476
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人材を育成する
Translational Research実践のプロセスにおいては,エビデンスをつくるという一連の研究プロセスから臨床へ還元する円環をつなげることが重要である。そのため,人材育成は,エビデンスの臨床への還元,そして,臨床からの還元によって新たなニーズを見いだす上でも重要なプロセスであるといえる。
これまで本焦点原稿では,振動器「リラウェーブ」の開発の経緯やその効果が述べられてきた。この新しい技術を臨床導入し普及させるためには,正しい技術と知識をもち,実践できる能力,さらに技術をクリティークできる力が求められる。そのためにも,私たちは人材育成という,Translational Researchにおける新しいステップに着目して教育プログラムを作成し,人材育成を行ない,そして新しい技術の効果を評価するための臨床研究を実施した。
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