Japanese
English
連載 医療システムの質・効率・公正――医療経済学の新たな展開・Vol.11
医療と健康づくりにおける費用対効果研究
Cost-effectiveness research in health care and health promotion
池田 俊也
1
Shunya IKEDA
1
1国際医療福祉大学医学部公衆衛生学
キーワード:
費用効果分析
,
費用効用分析
,
質調整生存年(QALY)
,
Value Flower
Keyword:
費用効果分析
,
費用効用分析
,
質調整生存年(QALY)
,
Value Flower
pp.1047-1050
発行日 2023年9月23日
Published Date 2023/9/23
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286131047
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Summary
費用効果分析は,複数の選択肢について,それぞれの「費用」と「効果」を計算し,比較検討する方法である.効果指標として生存年数をQOL値(効用値)で重み付けした質調整生存年(QALY)という効果指標がよく使われており,この分析を費用効用分析(cost-utility analysis)とよぶことがある.薬剤等の一般的な医療技術の経済評価と比べ,「健康づくり」の費用対効果研究を実施する際には,長期的な効果の予測が難しい場合があること,分析の立場や費用の集計方法について検討が必要となること,「健康づくり」の価値評価の指標として医療費やQALYだけでは十分とはいえない場合があること,などに留意する必要がある.
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