FORUM 日本型セルフケアへのあゆみ・第23回
膵臓がんの治療とケア
児玉 龍彦
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1東京大学先端科学技術研究センターがん・代謝プロジェクトリーダー,日本セルフケア推進協議会業務執行理事,日本在宅がん療養財団代表理事・会長
pp.290-295
発行日 2024年4月27日
Published Date 2024/4/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28904290
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POINT
●あなたまたは家族が膵臓がんと言われたとき,医師と相談して治療方針を選ぶことになる.手術可能と診断されるのは約2割で,切除後の5年生存率は3割以下と低い.抗がん剤の併用療法が治療の中心となっているのが実情である.
●膵臓がんの検査はこれまで手術の可否を判断することが主な目的だったが,今後は遺伝学的検査を用いて適切な薬剤を調べることが重要になってきている.
●患者が残された人生を充実して過ごせるよう,在宅でも治療できるように抗がん剤の投与方法の改良が進み,また痛みや吐き気を抑える緩和ケアが大きく進歩している.
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