FORUM 死を看取る――死因究明の場にて・Vol.9
死亡診断①
大澤 資樹
1
1東海大学医学部基盤診療学系法医学領域
pp.171-173
発行日 2024年4月13日
Published Date 2024/4/13
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28902171
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死亡診断書
病を負った人を診療する以上,医師は患者の死を看取る行為を避けるわけにはいかない.そして,この死の宣告は大昔から医師に課せられた基本的で義務的な医行為になっている.しかるに,その判定に過ちは許されず,勝手な解釈があってもならない.ある医師が診察すると「この人は死んでいる」,他の医師が診察すると「まだ死んではいない」といった違いは許されない.死の判定には,これまでに述べてきたように,普遍的な判断基準が求められる.
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