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特集 アナフィラキシーup to date 2024
「アナフィラキシーガイドライン2022」のポイント
Key points of Anaphylaxis guideline 2022
近藤 康人
1
Yasuto KONDO
1
1藤田医科大学ばんたね病院小児科
キーワード:
アナフィラキシー
,
ガイドライン
,
アドレナリン自己注射薬
Keyword:
アナフィラキシー
,
ガイドライン
,
アドレナリン自己注射薬
pp.886-892
発行日 2024年3月16日
Published Date 2024/3/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28811886
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アナフィラキシーは重篤な全身性の過敏反応であり,急速に発現し,死に至ることもある重篤な臨床症状を呈する病態である.アナフィラキシーの発生数は増加傾向であることから,すべての医療従事者がこのような緊急事態の再発予防と救急時の対処ができるよう,アナフィラキシー診断と治療・管理に関する知識の普及を目的に,アナフィラキシーガイドラインの初版が2014年に作製され,今回8年後の改訂となった.この背景には,World Allergy Organ(世界アレルギー機関)の「アナフィラキシー評価と管理のガイドライン2011」が2020年に更新されたことがベースとなっている.今回大きな改訂点には2つあり,ひとつは3項目からなる診断基準が2項目に集約されたこと,そしてもうひとつは,わが国のアナフィラキシーに関する疫学データが加えられたことである.本稿では,「アナフィラキシーガイドライン2022」のポイントについて概説する.
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