Japanese
English
特集 行動変容による疾病の予防
メタボリックシンドローム予防からフレイル予防へのギアチェンジ
Stage change from metabolic syndrome prevention to frailty prevention
吉澤 裕世
1
Yasuyo YOSHIZAWA
1
1順天堂大学健康総合科学先端研究機構
キーワード:
フレイル
,
サルコペニア
,
メタボリックシンドローム
Keyword:
フレイル
,
サルコペニア
,
メタボリックシンドローム
pp.837-842
発行日 2024年3月9日
Published Date 2024/3/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28810837
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
高齢期は,メタボリックシンドローム予防の中心となっている体重を減らすという画一的な対策ではなく,フレイルも意識した対策が必要となる.メタボリックシンドローム対策とフレイル対策のギアチェンジの時期のポイントは,年齢と生活習慣病の有無である.ギアチェンジの時期の栄養管理では,メタボリックシンドローム対策のエネルギー制限(塩分・脂肪制限)から低栄養対策の適切なエネルギー摂取(十分なタンパク質やビタミンDの摂取)となる.肥満や糖尿病など体重管理や食事制限がある場合も低栄養には注意が必要であり,食事と合わせて身体活動を意識することがポイントとなる.また,日々の診療においては,“後期高齢者の質問票” を活用した定期的なフレイル傾向の確認をすることで,高齢者の生活も含めた全体像の把握が可能となり,フレイルの前兆を早期に発見することにつながる.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.