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特集 行動変容による疾病の予防
後期高齢者における生活習慣病の重症化予防とフレイル予防を統合した対策
Integrated measures to prevent NCDs and frailty for the elderly
津下 一代
1
Kazuyo TSUSHITA
1
1女子栄養大学
キーワード:
重症化予防
,
フレイル
,
高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業
,
国保データベース(KDB)
Keyword:
重症化予防
,
フレイル
,
高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施事業
,
国保データベース(KDB)
pp.843-848
発行日 2024年3月9日
Published Date 2024/3/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28810843
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後期高齢者では糖尿病などの慢性疾患の重症化とフレイルの両者が併存し,相互に増悪させる悪循環に陥りやすい.心不全,腎不全の予防や進行防止のためにも,身体活動の維持や低栄養防止が必要である.糖尿病ではサルコペニア,フレイル,認知機能が進行しやすいため,積極的なフレイル対策が必要である.具体的には,健診などで質問票によるフレイルの評価,および行動変容につながる具体的な指導や支援が必要である.自治体の介護予防事業,“高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施” 事業として整備しているプログラムへの参加を促すことが望ましい.有病者でも安心して参加できるよう,リスクマネジメントが適切に実施できているか,個人の健康状態や体力に合わせたプログラムであるかの確認も必要であり,通いの場などへも医療専門職の関与が望ましい.
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