Japanese
English
特集 脊髄損傷リハビリテーション―現状・課題・展望
メタボリックシンドローム
Metabolic syndrome in chronic spinal cord injury.
水口 正人
1
Masato Mizuguchi
1
1神奈川リハビリテーション病院内科
1Division of Internal Medicine, Kanagawa Rehabilitation Hospital
キーワード:
メタボリックシンドローム
,
脊髄障害者
,
内臓脂肪面積
,
ウエスト周囲径
Keyword:
メタボリックシンドローム
,
脊髄障害者
,
内臓脂肪面積
,
ウエスト周囲径
pp.955-957
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101354
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現状
1.メタボリックシンドロームの診断基準
2005年,日本動脈硬化学会,日本糖尿病学会などの8学会合同で日本におけるメタボリックシンドローム(以下,MetS)の診断基準が定められたが,ウエスト周囲径の設定などで諸外国の基準と異なるものとなった(表1).これは,WHOがインスリン抵抗性を主要(上位)概念とする一方,日本は内臓脂肪肥満を主要概念としていること,また,諸外国がBMI 30に相当するウエスト周囲径より算出したのに対し,わが国では腹部CT検査による臍部内臓脂肪面積蓄積(≧100cm2)を基盤に取り決めたことによる.結果,日本における診断基準は,他のアジア諸国と異なり,女性の腹囲基準が男性よりも大きいものとなり,この点に関しては今後,さらなる調査や議論が必要と考えられている.
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