Japanese
English
特集 行動変容による疾病の予防
生活習慣病における高リスク者や低ヘルスリテラシー層へのアプローチ
Approach to change behavior to people who have severe risk factor of cardiovascular diseases and diabetes, and to improve healthy behavior in low health literacy groups
野口 緑
1
Midori NOGUCHI
1
1大阪大学大学院医学系研究科公衆衛生学
キーワード:
健康行動
,
健康信念
,
行動意図
,
ヘルスリテラシー
,
受診勧奨
Keyword:
健康行動
,
健康信念
,
行動意図
,
ヘルスリテラシー
,
受診勧奨
pp.816-821
発行日 2024年3月9日
Published Date 2024/3/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28810816
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
循環器疾患や糖尿病合併症の高リスク者は,医療機関受診といった喫緊の健康行動を要する集団であるが,メタボリックシンドロームに該当するなど,現在高リスクでなくとも放置することで将来重症化の恐れがある集団もまた生活習慣の行動変容が必要になる.しかし,いずれの集団にも一定の割合でヘルスリテラシーの低い集団が含まれ,行動変容アプローチが難しい.この場合,放置することで生じる脅威をどれほど説明しても,それだけでは行動変容は起こらない.健康行動には自覚や認識,健康信念が関係し,健康行動を起こす意図が必要になる.ここでは,こうした健康行動に影響する要因を説明するとともに,J-HARP研究(生活習慣病重症化予防のための戦略研究)で立証された高リスク者の行動変容に効果的なアプローチの手順について説明し,効果的な行動変容アプローチについて考える.
Copyright © 2024 Ishiyaku Pub,Inc. All Rights Reserved.