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第1土曜特集 成人診療医にも知ってもらいたい小児神経疾患診療のポイント
てんかん
-――薬剤抵抗性(難治性)てんかん
Epilepsy
――Drug-resistant(intractable/refractory)epilepsy
伊藤 進
1
Susumu ITO
1
1東京女子医科大学小児科
キーワード:
発達性てんかん性脳症(DEE)
,
ドラベ(Dravet)症候群
,
乳児てんかん性スパズム症候群(IESS)
,
ウエスト(West)症候群
,
レノックス・ガストー(Lennox-Gastaut)症候群
,
トランジション
Keyword:
発達性てんかん性脳症(DEE)
,
ドラベ(Dravet)症候群
,
乳児てんかん性スパズム症候群(IESS)
,
ウエスト(West)症候群
,
レノックス・ガストー(Lennox-Gastaut)症候群
,
トランジション
pp.751-757
発行日 2024年3月2日
Published Date 2024/3/2
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28809751
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薬剤抵抗性てんかんは,“そのてんかんに対し適切とされる抗てんかん発作薬を単剤あるいは多剤併用で副作用がない範囲の十分な血中濃度で2剤試みても一定期間(1年以上あるいは治療前の最長発作間隔の3倍以上の長い方)発作を抑制できないてんかん” と定義される.小児期発症の薬剤抵抗性てんかんには,ドラベ(Dravet)症候群,乳児てんかん性スパズム症候群〔IESS,ウエスト(West)症候群を含む〕,レノックス・ガストー(Lennox-Gastaut)症候群などの,乳幼児期に発症する発達性てんかん性脳症(DEE)を呈するてんかん症候群がある.DEEは,高頻度なてんかん性発射と遺伝子変異などの病因の両方の要因により発達の退行,さらなる遅れを伴う状態であり,小児てんかんを診療するうえで最も重要な考え方のひとつである.本稿では,小児期に特有であるがゆえに成人期への円滑な移行(トランジション)の妨げにもなりうる,代表的なDEEを中心に概説する.
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