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第1土曜特集 膠原病のすべて
はじめに
Introduction
藤尾 圭志
1
Keishi FUJIO
1
1東京大学大学院医学系研究科内科学専攻アレルギー・リウマチ学
pp.337-337
発行日 2024年2月3日
Published Date 2024/2/3
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28805337
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- Abstract 文献概要
膠原病(collagen disease)は,1942年にアメリカの病理学者であるKlempererらによって命名された疾患群である.特徴的な所見である膠原線維の変化を,フィブリノイド変化という言葉で表現し,その変化が全身系統的にみられる疾患として,全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus:SLE),汎発性強皮症,リウマチ熱,慢性関節リウマチ,結節性多発性動脈炎,皮膚筋炎の6疾患をあげて膠原病と命名した.その後,細胞ではなく基質の疾患であることを強調するために結合組織疾患(connective tissue disease)という名称が作られ,主に海外で使われている.現在では上記6疾患に加えて,シェーグレン症候群,混合性結合組織病,抗好中球細胞質抗体(antineutrophil cytoplasmic antibody:ANCA)血管炎,成人スティル病などが膠原病の範疇に含まれることが多い.
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