Japanese
English
特集 遠隔医療,オンライン診療の現在と未来
精神科領域のオンライン診療とAI利用
Telemedicine and AI use in psychiatry
木下 翔太郎
1
,
岸本 泰士郎
1
Shotaro KINOSHITA
1
,
Taishiro KISHIMOTO
1
1慶應義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座
キーワード:
精神医学
,
遠隔医療
,
オンライン診療
,
人工知能(AI)
,
機械学習
Keyword:
精神医学
,
遠隔医療
,
オンライン診療
,
人工知能(AI)
,
機械学習
pp.130-134
発行日 2023年10月14日
Published Date 2023/10/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28702130
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精神科領域は大部分が互いの顔を見ながらの会話で診療が成り立つことから,ビデオ通話を用いた遠隔医療が古くから行われてきた.新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックは世界的に遠隔医療の利用を拡大させ,日本でもオンライン診療の診療報酬などに大きな変化を起こしたが,精神科領域では規制の問題が残っている.筆者らは日本医療研究開発機構(AMED)の委託研究として,わが国におけるオンライン診療と対面診療を比較した研究として最大規模のものとなるpragmatic trialを行い,エビデンスの確立に努めてきた.また同じくAMEDの委託研究として,ウェアラブルデバイスと機械学習を組み合わせた,うつ病検出,重症度評価支援プログラムの開発を行っており,プログラム医療機器(SaMD)としての実用化を目指している.
本稿ではこれらの研究を紹介し,今後の精神科領域におけるオンライン診療や人工知能(AI)を活用した医療の展望,課題につき議論する.
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