Japanese
English
特集 遠隔医療,オンライン診療の現在と未来
オンライン診療の現状と将来
Status quo and future predictions of telemedicine
山下 巌
1
Iwao YAMASHITA
1
1医療法人法山会山下診療所自由が丘,同大塚
キーワード:
オンライン診療
,
かかりつけ医
,
医師-患者関係
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
医療連携
Keyword:
オンライン診療
,
かかりつけ医
,
医師-患者関係
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
医療連携
pp.125-129
発行日 2023年10月14日
Published Date 2023/10/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28702125
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オンライン診療や遠隔医療はスマートフォンの普及や通信技術の向上に伴い時代の要求となっている.社会的な意義として,離島へき地,難病,心身の障害,感染症といった通院困難をもたらす課題を克服でき,日常の生体情報を収集したり,セルフメディケーションを促す効果もある.産業衛生や治験での応用や在宅分野での医療連携,多職種連携に利用することで,医療の効率化や医療の質の向上にも貢献する.結果的に,医師-患者関係の変化や,医師の働き方をも改善しうるデジタルトランスフォーメーション(DX)と捉えることができる.普及に伴ってはモラルの低下につながらないように,医師・患者ともリテラシーを向上させる必要がある.いつでもどんな状況でも医療者とつながることができるツールとして,きたるべき大規模災害にも強い,社会のセーフティーネットとなることが期待される.
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