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特集 遠隔医療,オンライン診療の現在と未来
わが国における遠隔ICUの今後の歩み
Future progress of remote ICU in Japan
高木 俊介
1
Shunsuke TAKAKI
1
1公立大学法人横浜市立大学附属病院集中治療部
キーワード:
遠隔ICU
,
診療支援
,
AIトリアージ
,
value based medicine
Keyword:
遠隔ICU
,
診療支援
,
AIトリアージ
,
value based medicine
pp.135-139
発行日 2023年10月14日
Published Date 2023/10/14
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28702135
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遠隔ICUは集中治療専門医が不在の被支援施設のICUに対して,集中治療専門医,看護師,医師事務作業補助者のチームが一体となって重症患者を遠隔から常時モニタリング,診療支援をするモデルである.複数患者を同時に管理する集中治療室において,現状では医療従事者がマニュアルでデータを取得しスコアリングの計算を行っているが,今後,テクノロジー,AIを活用して効率的に患者選定を行い,早期発見,早期治療につなげていくことが求められる.遠隔ICUは新たなシステムを導入して現場の運用を変革する医療デジタルトランスフォーメーション(DX)の診療モデルである.遠隔ICUにより集中治療室における治療プロセスの標準化をすることで,退院後の患者の健康状態の改善につなげられれば医療の価値は向上し,患者,医療従事者,医療機関,保険支払い側のすべてのステークホルダーにメリットがある.今後,地域の医療機関同士が連携をする遠隔ICUモデルが全国に普及していくことが期待される.
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