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第1土曜特集 医学・工学の融合によるイノベーション
医工連携による内視鏡外科分野における情報支援技術開発
Development of information support technologies in the field of endoscopic surgery through medical-engineering collaboration
徳安 達士
1
Tatsushi TOKUYASU
1
1福岡工業大学情報工学部情報システム工学科
キーワード:
内視鏡外科手術
,
人工知能(AI)
,
深層学習
,
解剖学的ランドマーク
,
リアルタイムAI画像解析
Keyword:
内視鏡外科手術
,
人工知能(AI)
,
深層学習
,
解剖学的ランドマーク
,
リアルタイムAI画像解析
pp.90-95
発行日 2023年10月7日
Published Date 2023/10/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2870190
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内視鏡外科手術は,内視鏡カメラで患者の体内を映したモニターを見ながら,手元の術具を操作して行う手術のことである.日本では1990年に腹腔鏡下胆囊摘出術(LC)が行われたのが最初である.現在,LCは最も定型化の進んだ術式といわれており,日本では年間約12万件が実施されている.一方,日本内視鏡外科学会の調査によると全体の約0.5%の症例で術中合併症である胆道損傷(BDI)が起きていることがわかっている.その主な原因は術者による解剖誤認といわれており,それは人間の認知的脆弱性に起因するものと考えられる.筆者が参画する医工連携事業では,術者の解剖誤認を防ぐことを目的とした情報支援技術の開発を行っている.本稿では,本事業の医工連携による今日までの技術開発を振り返りながら,最新の研究成果であるCross-AIシステムについて概要を述べたい.
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