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第1土曜特集 医学・工学の融合によるイノベーション
治療用医療機器における医工連携の重要性
Importance of medical-engineering collaboration in therapeutic medical devices
吉田 泰之
1
,
竹下 修由
1
,
伊藤 雅昭
1
Yasuyuki YOSHIDA
1
,
Nobuyoshi TAKESHITA
1
,
Masaaki ITO
1
1国立研究開発法人国立がん研究センター東病院医療機器開発推進部門医療機器開発支援室
キーワード:
医工連携
,
治療用医療機器
,
スタートアップ
Keyword:
医工連携
,
治療用医療機器
,
スタートアップ
pp.79-84
発行日 2023年10月7日
Published Date 2023/10/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2870179
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治療用医療機器は生命の危険に直結するリスクのある医療機器であり,主要なプレイヤーは外資系医療機器メーカーである.この理由は,海外は医師とエンジニアが相互で最先端の情報を交換できる環境が整っており,医工連携から創出されたスタートアップが多いことがあげられる.国立がん研究センター東病院では医工連携推進のために,臨床現場観察や動物実験によるPoC(Proof of Concept)取得支援なども行っている.動物実験の際には,その場で医師とエンジニアで活発な議論が行われ,デバイスの課題を早期段階で把握し,医師のニーズに即した医療機器開発が可能である.また,院内の医師とエンジニアでスタートアップを設立し,手術支援ロボットやAIナビゲーションを開発しており,手術支援ロボットが薬事承認された.今後,治療用医療機器の輸入超過解消のために,国内で医工連携が密に行われる環境が整備され,治療用医療機器開発に挑戦できる環境が重要と考える.
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