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第5土曜特集 内視鏡医学のすべて――各領域における診断・治療の進歩
循環器
急性冠症候群の病態と不安定プラーク
The pathophysiology of acute coronary syndrome and vulnerable plaque
國分 裕人
1
,
栗原 理
1
,
高野 雅充
1
Hiroto KOKUBUN
1
,
Osamu KURIHARA
1
,
Masamichi TAKANO
1
1日本医科大学千葉北総病院循環器内科
キーワード:
急性冠症候群(ACS)
,
不安定プラーク
,
血管内視鏡
,
黄色プラーク
,
血栓
Keyword:
急性冠症候群(ACS)
,
不安定プラーク
,
血管内視鏡
,
黄色プラーク
,
血栓
pp.1236-1241
発行日 2023年9月30日
Published Date 2023/9/30
DOI https://doi.org/10.32118/ayu286141236
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急性冠症候群(ACS)とは,組織学的に脆弱で不安定な冠動脈粥腫(不安定プラーク)が破綻し,血栓が形成されることにより血管内腔が急速に狭小化あるいは閉塞し,不安定狭心症,急性心筋梗塞,心臓突然死といった一連の疾患を引き起こす症候群である.病理学的報告の蓄積により,ACSの発症には,プラーク破綻と血栓形成が関わることが知られている.不安定プラークは将来ACSを発症する危険性の高い破裂しやすいプラークと定義され,血管内イメージングによる検出が試みられている.血管内視鏡では,黄色調によってプラークを評価し,不安定プラークの検出や予後予測が試みられている.本稿では,ACSの病態ならびに血管内視鏡で観察される不安定プラークの特徴について概説する.
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