FORUM 書評
『トリプルネガティブ乳癌Q & A』(大野真司・戸井雅和 編集)
井本 滋
1
1杏林大学医学部乳腺外科
pp.935-935
発行日 2023年9月9日
Published Date 2023/9/9
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28611935
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固形がんの中で,ホルモン受容体,増殖因子受容体など古くからバイオマーカーに着目して治療戦略が構築されてきたのが乳癌である.ER,PR,HER2のタンパク発現から受容体に拮抗あるいは阻害する薬剤を用いた集学的治療が行われている.一方,がんはheterogeneousであるため,Cancer Genome Atlas Programを始めとするがんゲノム情報が詳細に検討された.その結果,遺伝子パネル検査,多遺伝子アッセイなど遺伝子解析から薬剤を選択する治療の個別化が進んでいる.
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