ポイント
超過勤務
二木 シヅヱ
pp.61
発行日 1964年2月1日
Published Date 1964/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661912147
- 有料閲覧
- 文献概要
ある時,友人が浮かぬ顔をして私をたずねて来た。先日,私が話した内容に異論があるらしい。その話の内容は,《明るい看護婦生活からよい看護は生まれる》8時間睡眠と8時間勤務残りの自由時間の有効な使用による,あしたへの活力の再現,まず8時間勤務の中で,看護がおこなえるように,業務内容の整理と能率をあげるように考えましょう。その後の余暇を,読書に,山登りに,休息に,サークル活動に,よりよき人間成長のために使いましょう。だいたい本すじはこうであったと記憶する。
ところが,若いグループの看護婦さんは,《超過勤務がなくなれば,手当てが少なくなるために生活が困難となる。だから超過勤務は必要だ》という。たしかに働いている者の悩みだ。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.