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特集 覚醒下手術の最前線――臨床的意義と神経科学
覚醒下手術の麻酔管理
Anesthetic management of awake craniotomy
茶木 友浩
1
,
山蔭 道明
1
Tomohiro CHAKI
1
,
Michiaki YAMAKAGE
1
1札幌医科大学麻酔科学講座
キーワード:
覚醒下手術
,
気道管理
,
鎮痛
,
頭皮ブロック
Keyword:
覚醒下手術
,
気道管理
,
鎮痛
,
頭皮ブロック
pp.718-722
発行日 2023年8月26日
Published Date 2023/8/26
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28609718
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覚醒下手術は術後の神経機能温存のために,患者を麻酔から覚醒させて運動野や言語野近傍の病変にアプローチする手術方法である.日本においては,術中に一度患者を麻酔から覚醒させるAsleep-Awake-Asleep法が頻用されている.覚醒下手術成功のためには,適切な患者選択のほか,疼痛管理,嘔気・嘔吐予防,気道管理といったさまざまな側面に注意を払う必要があることから,脳神経外科医だけではなく麻酔科医にとっても非常にchallengingな手術といえるであろう.また,術中の痙攣発作や気道トラブルなど,患者に重大な合併症をもたらすイベントが発生する可能性もあり,一般的な脳外科手術に関する知識のみならず,幅広い知識と経験が求められる.脳外科医,麻酔科医だけではなく,手術室看護師やタスクを行う理学療法士,作業療法士が密なコミュニケーションを取って一丸となり,安全な覚醒下手術施行に向けて取り組んでいかなければならない.
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