Japanese
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特集 脳腫瘍
3 覚醒下腫瘍摘出術と機能評価
Awake Surgery for Brain Tumors to Preserve Motor, Language, and Neurocognitive Functions
本村 和也
1
,
夏目 敦至
1
,
若林 俊彦
1
Kazuya Motomura
1
,
Atsushi Natsume
1
,
Toshihiko Wakabayashi
1
1名古屋大学大学院医学系研究科脳神経外科学
キーワード:
覚醒下手術
,
グリオーマ
,
言語・運動機能
,
高次脳機能
,
作業記憶
Keyword:
覚醒下手術
,
グリオーマ
,
言語・運動機能
,
高次脳機能
,
作業記憶
pp.613-617
発行日 2019年8月16日
Published Date 2019/8/16
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- Abstract 文献概要
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- 参考文献 Reference
要旨 グリオーマは,言語・運動機能および高次脳機能にかかわるeloquent area近傍にしばしば発生するため,その脳機能を温存しながら安全な摘出を行うことを目的に,覚醒下脳機能マッピングを行う必要がある.しかしながら,覚醒下手術は脳神経外科医師のみで行うことは困難であり,覚醒下手術麻酔に精通した麻酔科医,言語タスクや高次脳機能の評価を行う言語聴覚士や作業療法士を含めた,覚醒下手術チームの協力が得られてこそ,安全かつ有用に実施できる手術である.
脳機能評価に基づいた覚醒下手術による腫瘍摘出は,患者の生活の質(quality of life:QOL)を保つことができるため,これからのグリオーマ手術として重要な位置づけとなっていくと考える.
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