Japanese
English
第1土曜特集 統合失調症の未来――研究と治療
分子病態
統合失調症の分子遺伝学
Molecular genetics of schizophrenia
富岡 有紀子
1
,
沼田 周助
1
Yuikiko TOMIOKA
1
,
Shusuke NUMATA
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部精神医学分野
キーワード:
統合失調症
,
遺伝学
,
エピジェネティクス
,
DNAメチル化
,
one-carbon metabolism
Keyword:
統合失調症
,
遺伝学
,
エピジェネティクス
,
DNAメチル化
,
one-carbon metabolism
pp.530-536
発行日 2023年8月5日
Published Date 2023/8/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28606530
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統合失調症は遺伝要因と環境要因の両方が関与している疾患であることが古くから示されている.ゲノムの解析技術や装置の発展により,この10年で統合失調症に関連するゲノム異常の新たな知見がめざましく蓄積されてきた.近年,遺伝子配列の変化を伴わずに遺伝子の活性を制御する機構で,環境要因により変化するエピジェネティクスが統合失調症においても注目されている.今後は,大規模サンプルを用いたエピゲノム研究やゲノムとエピゲノムの相互作用の研究の成果が期待される.
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