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第5土曜特集 生体イメージングの最前線――絶え間ない技術革新と生命医科学の新展開
新規解析・診断技術の動向
生体イメージングによる切らない皮膚診断
Skin diagnostics using intravital imaging
江川 形平
1
Gyohei EGAWA
1
1京都大学大学院医学研究科皮膚科
キーワード:
ダーモスコピー
,
マルチスペクトルイメージング
,
共焦点顕微鏡
,
二光子励起顕微鏡
,
光干渉断層撮影(OCT)
Keyword:
ダーモスコピー
,
マルチスペクトルイメージング
,
共焦点顕微鏡
,
二光子励起顕微鏡
,
光干渉断層撮影(OCT)
pp.482-488
発行日 2023年7月29日
Published Date 2023/7/29
DOI https://doi.org/10.32118/ayu28605482
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“皮膚生検” は皮膚病変の確定診断をつけるために広く行われる検査手技であるが,診断をつける精度が高い一方で検体採取の際に痛みがあること,検体採取部位に瘢痕を残すこと,診断までに時間がかかることなどが検査を行ううえでのハードルとなっている.これを解決するために,さまざまな生体イメージング機器の開発が皮膚生検に代わる検査方法として進んでいる.わが国において皮膚病変の診断補助に用いられる検査機器はダーモスコピーのみであるが,米国では反射型共焦点顕微鏡,マルチスペクトルイメージング,光干渉断層撮影(OCT)が皮膚科の臨床の現場でも用いられ,保険適用ともなっている.本稿では,“切らない皮膚診断” としての生体イメージングの現状と課題について解説する.
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