Japanese
English
今月の特集1 血球貪食症候群を知る
マクロファージの分化起源と活性化機構
Developmental origin and activation mechanism of macrophage
小内 伸幸
1
,
樗木 俊聡
1
1東京医科歯科大学難治疾患研究所生体防御学分野
キーワード:
組織マクロファージ
,
単球
,
樹状細胞(DC)
,
血球貪食
Keyword:
組織マクロファージ
,
単球
,
樹状細胞(DC)
,
血球貪食
pp.1050-1055
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542200951
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●多くの組織在住マクロファージの分化起源は骨髄由来の単球ではなく,胎生期の卵黄囊,大動脈・性線・中腎領域や胎児肝臓由来の前駆細胞である.
●各組織に存在する種々のマクロファージの活性化には各組織特異的シグナルと特異的転写因子の活性化によって多様な機能が獲得されている.
●マウス血球貪食症候群モデルでは活性化した単球由来樹状細胞がアポトーシスを起こした赤血球を貪食し,かつ,抑制性サイトカインインターロイキン10(IL-10)を産生して過剰な免疫応答を制御していた.
Copyright © 2016, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.