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特集 メタバースの医療への展開
認知症にやさしい地域づくりを目指したVRの教育的活用
Educational utilization of virtual reality technology aimed at creating dementia-friendly communities
鈴木 はるの
1
,
五十嵐 歩
1
Haruno SUZUKI
1
,
Ayumi IGARASHI
1
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻高齢者在宅長期ケア看護学分野
キーワード:
認知症にやさしい地域(DFC)
,
認知症
,
VR(仮想現実)
,
市民啓発
Keyword:
認知症にやさしい地域(DFC)
,
認知症
,
VR(仮想現実)
,
市民啓発
pp.1125-1129
発行日 2023年6月24日
Published Date 2023/6/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu285131125
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超高齢社会を迎え,地域に暮らす認知症のある人(認知症当事者)が増加するわが国において,認知症当事者とその家族が住み慣れた地域で安心して生活し,社会参画し続けられる “認知症にやさしい地域(DFC)” の構築が進められている.筆者らは,認知症啓発のためにVR(仮想現実)技術を活用した教育プログラムの開発と評価に取り組んできた.一般市民や看護師に対する,認知症当事者の視点を体験できるVR教育プログラムの実施により,認知症当事者への認識が肯定的に改善する効果がみられた.認知症VRプログラムは,一般住民や医療従事者が認知症当事者の立場に共感し,当事者を “ひとりの人” として全人的に理解するのに有効だった可能性がある.今後,地域社会で認知症以外の疾病や障害を含む啓発活動へのVRの活用は,あらゆる地域住民が暮らしやすい地域社会の実現に役立つと考えられる.
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