Japanese
English
特集 メタバースの医療への展開
メタバースと緩和医療
-――VR空間を通じた患者のピアサポート
Metaverse for palliative medicine:cancer peer-support in the VR space
住谷 昌彦
1
,
安藤 雅恵
2
,
坂村 美奈
3
,
額谷 宙彦
3
,
青木 崇行
3
Masahiko SUMITANI
1
,
Masae ANDO
2
,
Mina SAKAMURA
3
,
Sorahiko NUKATANI
3
,
Soko AOKI
3
1東京大学医学部附属病院緩和ケア診療部
2同麻酔科・痛みセンター
3カディンチェ株式会社
キーワード:
緩和ケア
,
がんピアサポート
,
コミュニケーション
,
運動習慣
Keyword:
緩和ケア
,
がんピアサポート
,
コミュニケーション
,
運動習慣
pp.1121-1124
発行日 2023年6月24日
Published Date 2023/6/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu285131121
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がん治療中の患者は痛みやしびれ,倦怠感といった身体的な副作用を持つだけでなく,がんへの不安感や抑うつ気分を呈することが少なくない.がんに罹患した患者(経験者)間で,がんの罹患とその治療,再発の可能性に関連した悩みや不安を共有し支え合うことをがんピアサポートとよぶ.筆者らが開発したVR(仮想現実)空間でのメタバースによるがんピアサポートプログラムは,三次元コンピュータグラフィックで描画されたヒト型ポリゴン(アバター)を通じて,ジェスチャーを伴った視覚的・聴覚的に臨場感溢れる対人コミュニケーションに加え,がん予防やがん治療の副作用軽減効果があるフィットネス体操を体験できる.メタバースを利用することで物理的距離の障壁を解決できるVRピアサポートにより,がん患者の予後改善とQOL向上が期待される.
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