Japanese
English
特集 HFpEF(左室駆出率が保たれた心不全)の病態と治療
はじめに
Introduction
山本 一博
1
Kazuhiro YAMAMOTO
1
1鳥取大学医学部循環器・内分泌代謝内科
pp.1037-1037
発行日 2023年6月17日
Published Date 2023/6/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu285121037
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- Abstract 文献概要
心不全患者の急激な増加を受けて “心不全パンデミック” という言葉まで登場している.心不全治療を行ううえで基本となる分類が左室駆出率(left ventricular ejection fraction:LVEF)に基づく分類であり,LVEFが50%以上の心不全を “HFpEF(heart failure with preserved ejection fraction;左室駆出率が保たれた心不全)” と総称している.心不全パンデミックの原因のひとつは社会の高齢化にあり,高齢者では心不全のなかでもHFpEFの占める割合が若年者より高いため,総心不全患者に占めるHFpEF患者の割合も増加している.
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