特集 明日から使える免疫関連有害事象マネジメント ~免疫チェックポイント阻害薬の看護ケア~
第Ⅲ章 免疫関連有害事象マネジメント ~事例で学ぶ気づきのポイントとケアの実際~
【事例】 インフュージョンリアクション
片岡 ヤス子
1
1東京大学医学部附属病院看護部/がん看護専門看護師
pp.152-155
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_152
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事例紹介
事例 30歳代,女性,脳腫瘍(膠芽腫)
合併症と既往歴
アレルギー性鼻炎,末梢神経障害・斑状丘疹状皮疹〔オプジーボ®(ニボルマブ)の免疫関連有害事象(irAE)〕
現在の状況
脳腫瘍開頭摘出術後の再発に対して,2次治療としてオプジーボ®(ニボルマブ)療法を実施中である.8コース目の点滴治療終了直後に,点滴刺入部の発赤疹,全身の瘙痒・斑状丘疹状皮疹と咽頭部の違和感と軽度の呼吸困難が出現した.SpO2 95%(酸素飽和濃度),BT 37.6℃(治療前BT 36.3℃),sBP 90/52,血圧低下もあったが,ほかのバイタルサインは治療前と変化なく意識も清明で明らかな局所神経脱落症状はなかった.
検査結果
特記事項なし
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