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第1土曜特集 疾病予防・健康寿命延伸に資する栄養・食生活とは?
栄養・食生活と健康――ライフコースの観点から
高齢期の栄養・食生活
Diet for the older Japanese
大塚 礼
1
Rei OTSUKA
1
1国立長寿医療研究センター研究所老化疫学研究部
キーワード:
要介護
,
フレイル
,
認知症
,
低栄養
,
食事
Keyword:
要介護
,
フレイル
,
認知症
,
低栄養
,
食事
pp.90-96
発行日 2023年1月7日
Published Date 2023/1/7
DOI https://doi.org/10.32118/ayu2840190
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超高齢社会となり,平均寿命と健康寿命の差である不健康寿命の短縮が,高齢者保健の課題となっている.要介護予防の観点からは,若中年期からの脳血管疾患予防に加え,特に後期高齢期では骨折・転倒,フレイル,認知症の発症頻度が高くなるため,中年期以降はこれら老年症候群の予防が重要となる.日本人高齢者は正常体重範囲の者が多く,加齢とともに低体重・やせの頻度が高くなる傾向がある.低体重ややせの一因である低栄養は,フレイルや認知症などの老年症候群の危険因子でもあるため,高齢期では過栄養よりも低栄養予防が重視される.本稿では,国立長寿医療研究センターが実施している地域在住の中高年者を対象とした疫学調査結果を中心に,日本人高齢者のフレイルや認知症を予防する食事について述べ,低栄養予防の具体的方策についても紹介する.
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