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特集 自己免疫性肝疾患――いま何が問題となっているのか?
原発性胆汁性胆管炎の予後予測
Prognostic predictors of primary biliary cholangitis
山下 裕騎
1
,
梅村 武司
1
Yuki YAMASHITA
1
,
Takeji UMEMURA
1
1信州大学医学部内科学第二教室(消化器内科)
キーワード:
原発性胆汁性胆管炎(PBC)
,
予後予測
,
GLOBE score
,
UK-PBC risk score
Keyword:
原発性胆汁性胆管炎(PBC)
,
予後予測
,
GLOBE score
,
UK-PBC risk score
pp.1057-1059
発行日 2022年12月17日
Published Date 2022/12/17
DOI https://doi.org/10.32118/ayu283111057
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原発性胆汁性胆管炎(PBC)は,病因・病態に自己免疫学的機序が想定される慢性進行性の胆汁うっ滞性肝疾患である.治療はウルソデオキシコール酸(UDCA)が第一選択薬である.大部分の患者集団はUDCA治療が奏効する一方で,一部の患者集団においては治療抵抗性であるため,長期経過観察をしていると肝不全や肝細胞癌が発生する症例を経験する.よって,予後を正確に予測することは大切である.Mayo Risk Score(MRS)を皮切りに,現在までにさまざまな予後予測式が報告されており,GLOBE Score,UK-PBC Risk Scoreはその代表である.また,transient elastographyによる肝硬度測定(LSM)値,ALBI Score/GradeといったマーカーもPBCにおける予後予測において有用である可能性が報告されてきている.本稿ではこれら予後予測式,予後予測マーカーの歴史や有用性について記載する.
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