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特集 免疫系を介したシステム連関:恒常性の維持と破綻
Ⅳ.免疫細胞における代謝調節
Notchシグナルによる細胞内代謝制御
The regulation of metabolic pathway by Notch signaling
九十九 伸一
1
,
安友 康二
1
Tsukumo Shin-ichi
1
,
Yasutomo Koji
1
1徳島大学大学院医歯薬学研究部生体防御医学分野
キーワード:
Notchシグナル
,
代謝経路
,
細胞分化
,
細胞生存
Keyword:
Notchシグナル
,
代謝経路
,
細胞分化
,
細胞生存
pp.109-113
発行日 2019年4月15日
Published Date 2019/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425200964
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Notchシグナルは,広い生物種間に保存されているシグナル経路で,細胞の分化・増殖・生存などを調節している。その主要な経路は,リガンドとレセプターの結合によってレセプターの細胞内ドメインの切断が生じ,それが核へと移行してDNA結合因子と共に転写を調節するという,比較的単純なものである(図1)。しかし,その生理的機能は細胞の種類によって大きく異なっており,それを誘導するシグナル伝達経路にも多様性がある。本稿では,免疫細胞など幾つかの細胞について,Notchシグナルによる細胞内代謝経路の制御とその生理機能について,その多彩さの一端を紹介したい。
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