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連載 医療AI技術の現在と未来――できること・できそうなこと・できないこと・Vol.3
医療AI・深層学習技術の病理画像への応用
Application of medical AI and deep learning technology to pathological images
越智 三枝子
1
,
河村 大輔
1
Mieko OCHI
1
,
Daisuke KOMURA
1
1東京大学大学院医学系研究科衛生学分野
キーワード:
AI
,
深層学習
,
Whole Slide Image(WSI)
,
intelligence augmentation(IA)
Keyword:
AI
,
深層学習
,
Whole Slide Image(WSI)
,
intelligence augmentation(IA)
pp.1149-1157
発行日 2022年9月24日
Published Date 2022/9/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu282131149
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◎Whole slide scannerの登場と深層学習技術をはじめとした機械学習技術の発展に伴い,デジタル化した病理組織画像(WSI)の定量的分析・解釈を行うデジタル病理学が隆盛し,病理診断や臨床的意思決定支援のための人工知能(AI)の研究開発が飛躍的に進められた.現在までにAIに触れたことのない病理医・臨床医にとっても,WSIを用いた病理AIの開発状況や現状の課題,将来の展望について知っておくことは,今後の個別化医療・精密医療の推進に関わる有用な情報であると考える.本稿ではAI開発によく利用されるAIの学習方法や深層学習技術について簡単に触れつつ,WSIを用いた病理AIの主な開発目的・使用用途,開発したAIを臨床応用する際の課題,病理AIと病理医の協調(intelligence augmentation)による今後の病理診断の見通しについて解説する.
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