Japanese
English
TOPICS 腎臓内科学
慢性腎臓病患者のナトリウム・カリウム排泄量と腎機能予後
Urinary sodium and potussium excretion and kidney function decline in patients with chronic kidney disease
尾形 宗士郎
1
,
西村 邦宏
1
,
中井 滋
2
Soshiro OGATA
1
,
Kunihiro NISHIMURA
1
,
Shigeru NAKAI
2
1国立循環器病研究センター予防医学・疫学情報部
2藤田医科大学保健衛生学部
pp.1139-1140
発行日 2022年9月24日
Published Date 2022/9/24
DOI https://doi.org/10.32118/ayu282131139
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ナトリウム・カリウム摂取制限の腎保護効果についてはエビデンスが未確立
慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者に対して腎機能保護と循環器病予防のため,ナトリウムとカリウム摂取制限の食事指導は一般的に行われているが1,2),これらの摂取制限による腎保護効果に関して頑健なエビデンスがないとシステマティックレビューにて報告されている2-7).たとえば,ナトリウム排泄量(ナトリウム摂取量の代替指標)とCKD発症とCKD進展について有意な関連を報告しているもの8-10),非有意な関連を報告しているものがある11-13).カリウム排泄量(カリウム摂取量の代替指標)が高い者の方がCKD発症とCKD進展のリスクが低下する10-14),CKD進展のリスクを増加させる8),腎不全と関連がない15)との報告がある.
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