増刊号 191の疑問に答える周産期の栄養
母体の栄養
2.妊娠中の栄養と食事
5)ナトリウムおよび水分代謝,カルシウム,マグネシウム,カリウム,リン
廣瀬 明日香
1
,
寺内 公一
2
Hirose Asuka
1
,
Terauchi Masakazu
2
1東京医科歯科大学病院周産・女性診療科
2東京医科歯科大学茨城県地域産科婦人科学講座
キーワード:
食事摂取基準
,
多量ミネラル
,
妊婦の付加量
,
授乳婦の付加量
,
妊娠高血圧症候群
Keyword:
食事摂取基準
,
多量ミネラル
,
妊婦の付加量
,
授乳婦の付加量
,
妊娠高血圧症候群
pp.284-287
発行日 2022年11月18日
Published Date 2022/11/18
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000527
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はじめに
ミネラルとは,生体を構成する主要4元素である炭素,水素,酸素,窒素以外の必須元素のことである。骨や歯など生体組織の構成成分になるほか,浸透圧の調整や酸塩基平衡,筋肉・神経などの刺激に関与し生体機能を調節したり,蛋白質や脂質の成分となったり,酵素の補助因子やホルモンの成分になったり,種々の働きをもつ。そして,体内では合成されないため,外部より摂取しなければならない無機質である。ミネラルは体内に約5%存在し,比較的多く存在するのがカルシウム,リン,カリウム,ナトリウム,マグネシウムであり,これらを多量ミネラルとよぶ。
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